お久しぶりのブログですが、まずは「すみませんでした」と謝らせてください。
抜けていた18P部分を下記に載せましたので、お手数ですがご覧ください。
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近江朝を率いるのは、大友皇子だ。
その后(きさき)は十市なのである。
十市の屋敷を攻め、その夫を滅ぼそうとしている。
あれから高市は一度として十市の姿を見ていなかった。十市の立場も理解していたが、それでも本音を聞きたくて嫁ぐ前に何度か屋敷を訪ねたが、会うことは叶わなかった。
大友に嫁して子をもうけてからは、表舞台にまったく姿を現さなくなってしまった。
十市が何を思い、どのような決意のもとに行動したのか、確かめることも知ることもできないまま歳月が過ぎ、今こうして彼女の夫を討とうとしている。
大友が憎いわけではない。
恨みがあるわけではない。
ただ、お互いの立場のもとに行動しているだけなのだ。
愛馬の鬣(たてがみ)を撫でると、安心したのか目を細めた。
「高市様!」
大声で名を呼ばれ視線を向けると、伝令の者が息を切らせて駆け込んできた。
一気に周囲の緊張が高まる。
目の前で膝を折った伝令は、汗を滲ませながら声を張り上げた。
「大友皇子、自害!」
その報告に、歓声が上がった。
「我が軍、勝利!」
「勝利!」
沸き立つ周囲に、高市は戸惑った。
ねぎらいの言葉をかけて伝令を下がらせたが、次に何をすべきか頭が真っ白になって、何も浮かんでこなかった。
「高市様、勝ち鬨(どき)を!」
興奮気味の従者の顔を見て、改めて自分の立場を自覚した。
感傷に浸っている場合ではない。
一軍の将として、やるべきことをしなければならない。
唇を噛み締め、周囲を見渡してから手に持った剣を空に掲げて、声を上げた。
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数日間、戦の残務処理に追われた。
それだけに集中していなければ、余計なことを考えてしまいそうで、いつも以上にがむしゃらに働いた。
そんな日々を過ごしていた時に父に呼ばれて私室を訪れた高市は、その場に不釣合いな女性の姿を見て、首を捻った。
年の頃は二十代後半だろうか。意思の強そうな美貌の女性で、着ているものも上質だ。しかし、近江宮から逃げ出してきた女たちが持つ微かな怯えや卑屈さはまったく感じない。
いったいこの女性が誰なのか想像がつかなくて戸惑っている息子に、父はまず今回の働きをねぎらった後、座るよううながした。
とりあえず腰を下ろした高市に、父は言った。
「高市。額田だ」
「え!?」
これには心底、驚いた。
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以上が抜け落ちていた18P部分になります。
何度も校正をしたのですが、あとは印刷をするだけという状況に安堵してしまったのが一番の原因だとおもいます。
本当に申し訳ありませんでした。
次があるかわかりませんが、次回はこのような失態を犯さないよう十分注意を払うつもりです。
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